我が家は今(2021年3月現在)、一年間の食を支える大切なお味噌を仕込むシーズン真っ只中です!
お味噌の原料は青大豆(自家栽培)、麹(甲州味噌なので米糀と麦麹)、お塩です。
お味噌を手づくりする方はよくご存知の、仕込む工程の中に「塩切り」という作業があります。麹と塩をパラパラにしてよく混ぜる工程です。我が家のお味噌づくり会で塩切りの最中によくお塩のことが話題になります。
突然ですが(笑)みなさんは、お塩をどんな容れ物に入れていますか?
つい最近までの私は、100円ショップにあった陶器の容れ物でした。木のさじを差し込んだままでしたので、木の蓋がぴったり閉まらずに隙間が開いていました。
ですので、すぐにお塩は湿気を吸着してダマダマになっていました。やっぱり100円ショップにあった珪藻土のスティックを入れても気休めで、いつもダマダマ。
味付けの際にはボトッと1か所に落ちるので、炒め物では全体に均一に行き渡らせるために、かなりかき混ぜていました。(私はフライパンは振らない派ですw)それでもお塩ってそういうものだと思っていたので、特に不都合は感じていませんでした。
が!
2019年に川尻製陶所さんの塩壺との出会いで、大袈裟じゃなく感動的に塩の味付けがノンストレスになりました!!
塩壺の内側には釉薬がかかっていないので、素焼きの小さな穴が湿気を吸収してくれて、いつまでたってもお塩はサラッサラ!
サラサラなので炒め物のときにそんなに高い位置から振らなくても(笑)満遍なくお塩がいきわたるため、かき混ぜる回数が激減することで手数が減ります。
以前のダマダマ状態でそれほどストレスを感じていなかった私にはもう到底戻れません!
我が家はお塩についてはまだまだ勉強中で、伝統製法で作られたお塩を少しずつ集めて、試してみているところです。(これを書いている今現在は、奥能登揚げ浜塩田の「輪島塩」を使わせていただいています)
味付けにはそんな信頼できるお塩を使いながら、プレスサラダのような浅漬けやお魚などの下処理にはもう少し気軽に使えるお塩と、2種類のお塩を使い分けていこうかと思っているところです。
ですので、塩壺をもう一つお迎えしたいなぁと思っています。
台所に川尻さんの塩壺が2つ並んでいるところを想像するだけでウキウキしてきます。
毎日毎日連綿と繰り返される台所しごとです。時に台所に立つことさえしんどいことも、イライラしたり焦ったりしながらのときもあることでしょう。そんな時に心から信頼できるこんな塩壺があるだけで、スッと心が落ち着いたり、ちょっぴりウキウキしたりするのです。
機能性が高くて、見た目も素朴で味わいのある佇まい、何より堅牢で働きものの塩壺は、台所しごとをいつも支えてくれる、とても心強い私の相棒です。
いつも毎日ありがとう!
過去に私たちが川尻製陶所さんを訪れた際の記事はこちらから。
※川尻製陶所さんの想いや工房の様子について「器は命を盛る道具」
※塩壺をお目当てに再訪したときのこと「川尻さんの器から伝わるもの」
※川尻さんの器に盛りつけた我が家の夏のおうちご飯「きせつをたべる台所」〈大暑編〉
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