大根干葉で温活!

大根干葉(ひば)とは、大根の葉っぱを天日干しで乾燥させたものです。

葉っぱの量が少ない時は針金ハンガーを使って干すと管理が楽チンです!ベランダなどでも干せますので、自分で作ることが出来ます。

我が家では、無農薬無施肥で栽培していますので、大根の葉っぱは毎年心待ちにして食べています。

11月中旬ごろ木枯らしが吹くようになると、切干し大根と並行してたくあん用の大根を干し始めます。
一度にたくさんの大根を干すので、葉っぱが大量に出ます。食べるのが追い付かないので、大根の天日干しと並行して葉っぱも干します。
これが「大根干葉」となるのです。

2020年は干し場を特設しました!たっぷりの陽射しを受けて乾燥させたので、お日様パワーもいただけます!

大根の葉っぱは、食べてもたくさんの栄養に富んでいます。調べてみたらビタミンA、B1、C、Eやカルシウム、鉄、ナトリウムなどのミネラルや葉緑素が豊富に含まれているそうです。さらに温泉成分にみられる塩化物や硫化イオンも含まれているので、よく身体を温める「薬湯」のような効果があるそうです。

こんなにも効能が多いのですが、大根干葉はまだポピュラーではないようなので、たくさんの方にポテンシャルの高さを実感していただきたいなぁと思います。

身の回り、特に台所にあるもので、自分で、体調不良が深刻になる前に、むしろ体調不良にならないように、日々の暮らしの中でできるのが自然療法、お手当てなどと呼ばれる昔からの暮らしの知恵です。

我が家では主にこの2冊の本を参考に実践しています。
この2冊の中でも、大根干葉の効能に触れています。

全身の血行促進、冷え性、生理不順、子宮筋腫や子宮内膜症などの婦人科系などの疾患、泌尿器系の諸症状、アトピー性皮膚炎に

「からだの自然治癒力をひきだす食事と手当て」より

大根干葉湯は、特に婦人科系の体調不良に効果があるとされていますが、我が家ではもっと気軽に「温活」を目的として使っています。
(「冷えは万病のもと」と昔から言われますね)

以下、我が家で実践している方法をご紹介します。

〈材料〉
□大根干葉 約50g □水 1.5ℓ □鍋
※半身浴の場合の使用量です。腰湯や足湯の場合はお好みで調整してくださいね。

もっと細かく砕いても大丈夫です。

〈手順〉
①鍋に大根干葉(細かくするとよりエキスが出やすいです)と水を入れ、水から火にかける。沸騰したら火を弱め、約15~30分間くらい煮出す。長く煮出すほど大根干葉の成分が煮汁に出ます。写真の煮汁の色を目安にしてみてください。

②目の細かい茶漉しで濾し、煮出した液体のみお風呂に入れる。

半身浴くらいの湯量です。湯温は41℃くらいの高めの設定です。

煮出す時間はその時の状況で、時間に余裕があるときは30分間、どうしても忙しいときは10分間など無理のない範囲でトライしてみてください。

大根干葉の奥はこんにゃく温湿布のためのこんにゃくです。

以前は三角コーナーに被せる不織布の袋を使って、煮汁と併せて干葉もお風呂に入れていましたが、ここ数年は脱プラスチックを心がけているために不織布を使わず茶漉しを使い、干葉はお風呂に入れることなく畑に還しています。
木綿などの布袋に煮出した干葉を袋に入れて、お風呂に一緒に入れる方法もありますが、しっかり煮出してあれば干葉をお湯に入れなくてもそんなに体感に差は感じないです。むしろ細かい葉が出ず、お風呂の汚れが少ないです。

足湯もお勧めします。追い湯をポットなどに入れて、手の届くところに用意しておくと熱めでキープしやすいですね。

お風呂の残り湯を洗濯に使う場合は、すすぎは真水にしています。身体がよく温まり、すごく汗をかくのでデトックス効果もあるのか、お湯が痛みやすいように感じています。

【重要】ここでは温活としてのご紹介です。もし病気治しを目的に大根干葉湯を実践される場合は、干葉の量や煮出す時間、腰湯などの方法をご自身でしっかりと調べてから実践なさってください。

食べることと、食べられるものを煮出して草木染めしたり、入浴剤にすることは、身体の内側から(消化吸収)か外側から(経皮吸収)かの違いだけで、どちらも植物の効能をいただくことでは同じことのように実感しています。

大根の葉っぱも食べられるのであれば、是非食べることが優先です!だって本当に美味しいのですから。

それでも食べきれないとき、天日干しして保存できるようにして、無駄なく使いきり、そのお陰で無理なく楽しく健康でいられるのは、本当に素晴らしい暮らしの知恵だと思うのです!

是非たくさんの方に大根干葉の優しい恩恵が実践の中で拡がりますように。