2017年の味噌仕込み。
年明けの寒仕込みがすっかり我が家の恒例行事となりました。
今年は仕上がり100キロを超えるため、前日準備からなかなか大変でした。
まずは大きな釜でたっぷり浸水してふっくら膨らんだ青大豆を煮ます。
薪で大量に煮ている光景は圧巻です。
吹きこぼれないように丁寧にアクをとります。
途中、煮え加減をみるために試食をするのがとても楽しみ。
これが美味しくて、うっかり食べ過ぎてしまいます。
また煮汁も飲んで温まります。
砂糖を加えたかのように甘〜い!
だからなのか煮汁を「あめ」と呼びます。
煮ている間に「塩きり」の工程。
うちでは米糀と麦麹を同量使います。
甲州味噌の配合。
まずは麹をよくほぐしてから、塩とよく混ぜます。
青大豆はだいたい3時間ほど煮て柔らかくなったら、ミンチする機械にかけます。
これがモンブランにしか見えなくて(笑)
しっかり冷ます間にお昼ご飯。
ほうとうを作りました。
この時期のおうちご飯が並びます。
ミンチ大豆を計り、塩きりした麹と混ぜ、途中「あめ」で水分量を調節。
しっかりこねてから味噌玉に。
私達は樽に投げつけることはせずに、「美味しいお味噌になぁれ♪」と言いながら優しく、丁寧に、空気を抜くようにギュッと詰め込んでいきます。
種から育てた愛おしいお豆たち。
ここから発酵を重ねて成長していくお味噌の赤ちゃん。
とても投げつける気持ちにはならないのです。
今回も2歳になる甥っ子が参加。
この子は0歳のときから味噌仕込みに参加しているので、今回が3回目の味噌仕込み。
お母さんと向き合ってこねる姿がなんとも愛らしい♡
コロコロとした笑い声に満ちて、大人も自然と笑顔になります。
こんな風に家族での味噌仕込みは満ち足りた幸せな時間。
中学生になって部活が忙しくなっても、「今日は家族の味噌仕込みなので、部活は休みます!」と顧問の先生に言ってね♪
義母と並んでせっせと樽に詰めます。
なかなかの力仕事。
(義母がかぶっているのは、昨夏の藍染めの布を使って作ったほっかむりです!)
樽に詰め終わったところ。
全部で10樽。
壮観です。
味噌部屋に保管したところ。
さぁ、来年までじっくり醸して美味しいお味噌になりますように!
私は4回目。
旦那さんは10回目の味噌仕込みとなりました。
餅つき同様、この味噌仕込みも「イベント」ではなく、日常の暮らしの手仕事。
ただただ美味しいから続けています。
青大豆を種まきから育て、収穫、脱穀、乾燥、手選別…たくさんの手間と時間をかけるのも、ひとえに自分たちが美味しいものを食べたいから。
家族の健康を願い、
一年の無事に感謝し、
作物の生命に感謝し、
「あぁ、旨い!」の瞬間のために。
今年も無事にお味噌を家族で仕込むことができました。
ありがとう!
(hana)