昨年の冬に白菜の苗を植えました。
時期が合わなかったのか、結球しませんでした。
時にヒヨドリのご馳走になったり。
もう諦めて、「ごめんね」って話しかけたり。
なのに、春めいてきた頃から薹が立ち、花芽がついて、黄色い花が咲きました!
山梨のお友達が、やっぱり結球しなかった白菜の菜花を楽しみにしていると聞いて、そんな食べ方もできるのか!と目からウロコ。
しばらく花芽を増やして、とうとう収穫。
素手でやさしく、ポキン♪と折って。
「ありがとう、いただくね」と話しかけながら。
脇芽もたくさんあって、なんと両手で持つほどに収穫できました。
黄色いアブラナ科の花が春の陽射しに輝いているように見えて、本当に絶妙に美しく咲いていて。
ちょっと胸が痛んだけど。
花だけ飾っておこうかと思ったけど、生命を命として移しとろう!と決めました!
新鮮なままに、一番美味しくなるように、シンプルな味付けにしよう!
茹で加減は鍋に張り付いて、じっと集中。
生のシャキシャキとのギリギリの茹で加減。
盛り付けも花は花、葉は葉、茎は茎でなるべく整えて、畑にいたときのままに。
シンプルにお醤油をほんの少しだけの味付けで。
さっきまで畑にいた菜花。
生命のエネルギーがダイレクトに身体の隅々まで染み渡るのが感じられて、しみじみと「いただきます」と思った。
お腹の中から、菜花の黄色で染まったような♡
「食べる」というのは、こういうことなんだ。
全ての食材に生命があって、料理とは生命の移し替えなんだ。
いただきます
ごちそうさま
ありがとう
(hana)