2020年の白露の候は9/7からスタートしました。空気が冷えてきて、露を結ぶころです。
あれほど暑かった夏も、処暑でホッとひと息つき、そして白露の候では朝晩がすっかりと過ごしやすくなり、朝露が朝日にキラキラするようになります。
ずいぶんと空が高く感じられるようになりました。
うろこ雲やいわし雲などのように高層の雲が見られるようになると、空気が変わったことを感じ、気温だけでなく自然界の景色からも秋の訪れを感じられるようになりますね。
田んぼはそろそろ水を止め、稲穂が黄色く色づき始めるころ。
日に日に黄金色に近づいていく様は、眺めているだけで満ち足りた気持ちになります。
見惚れている一方で、稲の間に生える雑草たちも最後の「追い込み」に入ります(笑)今年は割と少ない方ですが(=昨年までに除草を頑張った成果!)、特にヒエは稲の穂よりも高く穂が伸びるので目立ちます。
田んぼの水を止めると、ヒエも実が乾燥し始め、種がこぼれる前に取り除かないとと焦ります。
ぬかるまなくなった田んぼに入り、稲の間をカサコソと行ったり来たりしながらヒエを抜いていきます。
稲刈り前の追い込み作業です。
畑では、夏野菜を名残惜しみながらも片付け、耕耘し、秋冬野菜に向けての準備が始まります。
耕耘は何度も。草を刈り、枯らせてから土に漉き込みます。
種を蒔けば、無事に芽が出るまではなんだか落ち着かないのですが、小さな芽生えを確認できるとホッと安堵します。
小さくても、精一杯光の方へ葉を伸ばそうとして、生きようとする姿が健気で可愛らしい。
稲刈りの算段が始まる頃、我が家では「柚子胡椒」づくりの算段を始めます。
何年か前に、我が家の稲刈りを手伝いに来てくれたお友達が、お手製の柚子胡椒をお裾分けしてくれたことがありました。
柚子胡椒が大好きだったのに、自分で作れるなんて想像もできなくて、本当に感動したのをこの季節になると思い出します。
その時から我が家では「稲刈り=柚子胡椒」と季節の手しごとになったのです。
<材料>
□青い柚子 皮をすりおろして70g □青い韓国唐辛子(種を除いて)90g □柚子果汁 50g □塩麹 70g
<手順>
①柚子の皮をすりおろす。(皮を薄く削いでフードプロセッサーにかけたら美味しくできませんでした。ここは頑張ってすりおろしましょう!)
②青唐辛子の種を取り除き、フードプロセッサーで細かくする。
③②に①と柚子果汁、塩麹を加えて、さらに撹拌する。
④冷蔵庫で3~4日保管して、全体が馴染んだら、使う分以外は冷凍する。
※唐辛子を扱う時にはゴム手袋などをして、目などをこすらないように注意しましょう。
※塩麹がない場合は塩で代用可。大さじ2を目安にお好みで増減してくださいね。
我が家では冬の鍋ものの時に大活躍!お刺身にわさびの代わりにも美味しいです!納豆や餃子、炒め物にも。
自家製だと辛さや塩加減も調節できるので、是非作ってみてくださいね!
ちなみに、赤い唐辛子と黄色い柚子でも風味は違いますが美味しくできます。
過ごしやすくなり、台所に立つのも楽になってきました。食欲の秋も目前です。その前に実りの秋を収穫に励まなきゃ!