ひだまり暮らしの身土不二とは

ひだまり暮らしでは、2020年のお味噌仕込みシーズンを迎えました。
毎年100人を超える参加者の方を迎えて、
私たちが種まきから育てた青大豆を使って甲州味噌を仕込みます。

2020年2月時点は、折しも新型コロナウィルスによる大きな混乱の中にあります。
様々に情報が飛び交い、不安が膨れ上がり、当たり前だった日常が難しくさえ感じられます。
そんな中で私たちひだまり暮らしは、手洗いうがいの頻度が増えたものの、いたって日常通りの毎日です。
時折ぐらっと、ゆらっと心が揺らぐこともありますが、そんなときは畑をじっくり歩くようにしています。
ぶれた時に戻る拠り所があるのは有難く、安堵します。

こぼれ種から育った小松菜が、暖冬だったためか董立ちが早く、例年よりも菜花が早く収穫できます♪

「身土不二」という言葉があります。
身体とその人が暮らす土地とは、切っても切り離せない関係で、
暮らす土地に育つものを食べることが一番その人を助け、支えるという意味だそうです。
「四里四方に病なし」というのも同じ意味ですね。

我が家のお米とお味噌と野菜たち。
その命で私の身体ができていると、毎食のご飯で実感します。

青大豆の種を蒔き、

暑い季節に土寄せと草刈りをし、

木枯らしの季節に収穫・脱粒をし、

冬の間の手しごととして一粒一粒選別をして、

やっと仕込むことができるお味噌。

仕込んでから半年以上大切に楽しみに醸して出来上がる手前味噌。

「コトバはあてにならないけど、自分の体が体験したことなら信じられる。」とは、大好きな映画『リトルフォレスト』で主人公が呟いた台詞。

身土不二。
この作物たちが必ず私たちを力強く支えてくれる。
それは確信ともいえる信頼感。
あの暑さ寒さ、腰の痛さ(笑)収穫の喜びはこの身体が覚えているから。

どんなに足もとが揺らぐような不安定な時も、土を耕し種を蒔きましょう!
芽生えを喜び、畑を歩き回って作物たちに足音を聞かせ、この手で命をいただきましょう!

土とつながり、たくさんの命をいただいて感謝し、
どんな時も農ある暮らしの営みを絶やさないこと。
それが私たちひだまり暮らしの身土不二です。

さぁ、今日も美味しい味噌汁をつくりましょ♪

いただきます。
命をいただきます。
ごちそうさま。
ありがとう!