11月になったというのに暑いくらいに晴れた秋空のもと、今年も小さな収穫祭を開催することができました。
地元のお友達やご近所さん、
県外からも大切なお友達や仲間、
そしてブログからつながった初めましてのご縁の方、
たくさんの「お蔭様」代表のみなさんと新米の収穫を祝い、味わう一日を過ごすことができました。
今年の我が家の田んぼは、春から失敗や試行錯誤の連続で、一時は「今年は新米が味わえないのかなー」と暗澹たる思いをした時期があり、
収穫した稲穂の重みは両腕にずっしりと感慨深く感じられました。
いつの年も稲の生命力や、お日様や雨の天の恵み、労りや励ましの声をかけ見守ってくれるご近所さん、離れていても見守り応援してくれるたくさんのお蔭様の存在のおかげで、実りの時を迎えられることに感謝の気持ちでいっぱいになります。
そんな感謝の気持ちと、実りの秋を一緒に喜び、祝うひとときを、「小さな収穫祭2019」に込めて開催しました。
みなさんが持ち寄ってくれた心尽くしの、新米に合うおかずがテーブルに所狭しと並び、美味しくて楽しい贅沢なビュッフェとなりました。
主役の新米は薪の直火で、羽釜で炊き、ほんのりお焦げも香ばしくピッカピカに美味しく炊けました!
「美味しい!!」「甘~い!」という歓声と笑顔が溢れて、本当に本当に嬉しくて嬉しいひとときでした。
そっと「新米、おめでとうございます」とささやいてくださったお気持ちに、実は感涙しそうでした。
いつもひだまり暮らしに関わってくれる畑仲間や手しごと仲間のみなさんなので、自己紹介タイムも盛り上がりました。
この日の情報交換や地域を越えた交流が、さらなるご縁の広がりにつながりになれば本当に嬉しいです!
そして今回はひだまり暮らし初の試みとして「種の交換会」も行いました。
なんといっても今回は自然栽培の本職の農家さんが参加してくれたので、種採りの仕方や土づくりのこと、そして種を採り継いでいくことの意味を直接お話し聞くことができたのは、すごく意味のある貴重なひとときでした。
種を蒔いて、お世話し、種を採るまでのサイクルは、作物が命そのものであることを実感します。
その実感が美味しさや楽しさへつながれば、きっと自ずから種を採る意味や自家採種にまつわる法改正の現状などへ関心が広がっていくのだと思います。
まずは美味しさや楽しさを入り口として、食べるものの命を感じ、考えるきっかけになればいいなぁと願っています。
貴重な種を分けていただいたみなさん、本当にありがとうございました!
また今回初の試みとして、マイ食器の洗い方にもご協力いただきました。
今年5月に訪れたブラウンズフィールドで、カフェでの「食器の洗い方にご協力をお願いします」という取り組みにとても共感しました。
私たちの日々の暮らしが、自分達に心地良いだけでなく、大地や川など地球の環境を大切にすることにつながるように。
私たちひだまり暮らしの根底にある想いを、小さくとも具体的な行動として表し、ご参加いただいたみなさんにも広めていきたいと願いを込めて取り組みました。
マイ食器やマイ箸を持参していただくのは、使い捨ての紙皿や割りばしを使わずに少しでもゴミを出さないための工夫であり、
片付ける際の水や残り物の行方にも気を配り、
無理のない範囲で循環する暮らしの営みを体験して、
そこから何か少しでも考えたり、新たな行動の変化が生まれたらいいなぁと思います。
私たちひだまり暮らしの感謝が、ささやかでも誰かの楽しさや美味しさや幸せにつながり、
その嬉しさや幸せが温かな広がりとなり、
ささやかでも大地や川など地球環境を大切にすることにつながりますように。
思いがけず暑くて焚き火ができず、楽しみにしてくださっていた焼き芋もできずじまいでしたね(笑)またの機会をどうぞお楽しみに♪
2019年の秋はいくつもの大きな台風が関東に上陸し、多くの農地に水害をもたらしました。たくさんの農家さんが実りの秋を目前に大切な作物が被害に見舞われたことに、心底胸が痛みます。
来年も実りの秋に感謝する、こんな幸せな、楽しい収穫祭ができますように。
Photo by Yasuyuki Hirose