友人が『地球交響曲』のDVDを貸してくれた。
(長らく本当にありがとうー!)
私は10年ほど前にも一度観ていて、
今回は旦那さんと一緒に観ることができたのが嬉しい。
毎回観るたびに心に響く箇所が違っていて、新しい気づきがある。
今回一番心に残ったのは第7番。
テーマは「全ての生命が潔く健やかに生き続けるために」
中でも高野孝子さんのチャプター。
「人が生きていくのに大切なことは、どうやったら学べますか?とイヌイットのおじいさんに聞いたら、「そんなことは自然の中に行けば全部身につくよ」とカラカラと笑って言われた」
というシーン。
環境教育活動家として子供たちとの雪中キャンプや、自身も北極から赤道までありとあらゆる場所での体験があり、自然に近い方法で田んぼもされていた。
その佇まいや何気ないひと言にとても深く共感してしまった。
自分の内側にある「自然」。
自分の外側にある環境としての「自然」。
二つの自然が共鳴するところに、人が生きていくのに本当に大切な学びがあるのだ。
日々、私がこの環境でもがいたり、焦ったり、うちのめされたり、向き合ったり、心打たれたり、感じたりしている、その一つ一つの全てが本当に大切な学びになっているのだ。
そう確信することができた。
最近は読書の意味も変わったように感じている。
以前は、自分の外側にある「答え」のようなものを探していた。
最近は、自分の内側にある、表現しきれない「思い」を代弁してくれて、確信へ導いてくれるよう。
空と大地と富士山に抱かれて、暮らしの営みを淡々と積み重ねながら、「自然」という大きな学校で学んでいる日々。
「卒業式」はきっとなくて、毎日が新入生なのだ。
(hana)