梅の剪定2023

⁡我が家が管理している梅畑。
今年も義父が剪定してくれました。
(義父は果樹の兼業農家さんなのです)

数年前まで耕作放棄された梅の木は、
「桜伐る馬鹿、梅伐らぬ馬鹿」の通りに荒れ放題の樹形で、
せっかく成った梅の実は脚立でも手が届かず落ちて朽ちるばかりでした。
木が何本あるかさえ見通せない程で、雉などの野生動物が棲んでいました。⁡

今年で3年目となる剪定は、
1年目と2年目とも違う剪定で、
まだ完全に収量良く、収穫しやすい樹形ではないけれど、
それでも梅の実の大きさや収量は断然良くなってきています。⁡

「パッと見て、美しいと感じたら、その方法は大抵間違っていない」
一級建築士の資格もある義父の「美しい」という感性は、しみじみと素晴らしくて、
声なき命を見つめる眼差しは、夫のそれと驚くほど似ていて、温かくて優しいのです。

いつかは自分達で剪定できるように、一生懸命学ぼうと記録をとったりしているのですが、
義父の伐ったひと枝で劇的に「美しく」なる様を目の当たりにしていると、
そうそう簡単に独り立ちはできそうにありません。

冬の間、この辺りではあちこちで剪定作業をしている農家さんを見かけます。
この寒風吹き荒ぶ中での作業はご苦労も多いでしょう。
義父のあの眼差しと同じ農家さん達を心からリスペクトします。

大寒波の中、早生の小梅の花がほころびました。
さぁ、明日は立春
厳しい寒さの中にも、春の兆しが感じられます
今夏の梅しごとが今から楽しみです♪

大切に毎年繰り返したい年中行事に。お義父さん、益々お元気で来年もよろしくお願いしますね!