お味噌づくりの会2022修了

2022年のお味噌づくりの会が全日程を修了しました。

今年は様々な状況を鑑みて、寒仕込みらしい1月2月の日程を中心にご案内したのが昨年12月のことでした。

年が明けて新型コロナウィルスの変異株による思いがけない感染拡大のスピードに、移動の制限がかかるなど、お味噌づくりの会も延期やキャンセルが続きました。

私達も昨年以上にお味噌づくりの会を開催することを、情報収集しながら何度も何度も吟味し、悩み、時に挫けそうになりながらの開催でした。

そんな状況の中、感染症対策にご理解ご協力いただきながらご参加くださった皆様には心から感謝申し上げます。

お会いするお一人お一人との会話や表情が今も胸に残り、思い出深い会ばかりです。

マスクの着用にご協力ありがとうございました。集合写真の撮影のつかの間だけマスクをはずしたら素敵な笑顔がほころびました。

マンツーマン開催も何度もありました。恐縮してくださる方ばかりでしたが、ご参加くださることは何よりも嬉しく、いつも以上にじっくりと味噌談義できることは充実したひとときでした。

お帰り際の「また来ますね!」のメッセージがとても励みになりました。
本当にありがとうございました!

昨年まで、1dayヨガリトリートとして開催してきた会も、今年は「お味噌トーク」と称した時間を設け、お味噌を買う時のこと、お味噌汁を食べる時のこと、ご出身のお味噌の種類…などなど、とても興味深い談義をすることができました。

いつの年も変わらずにお伝えしたいと願っているのは、お味噌の原料となる青大豆のことです。

いろんなスタイルのお味噌づくりの会が開催されている中で、我が家のお味噌づくりの特徴は何といっても青大豆の育った畑と風景の中で、そのお世話をしてきた私達だからこそお伝えできることがあること。

畑をご案内して青大豆の枯れ枝や鞘を見てもらったり、壁に貼った写真で種まきから栽培の工程をお話ししたり、その年の気候のことや自家採種のことなどをお話ししました。

青大豆は、土が育んだ命であること。
私達は命をいただいて生かされていること。
普段ついつい忘れがちであること(私達もです!)を思い出し、一緒に再確認する機会となったら嬉しいです。

また味噌づくりの工程の最後には煮汁を畑に撒くことも一緒にお願いしました。
青大豆を煮た釜戸の灰を畑に撒いたところも見ていただきました。

これからずっと青大豆の栽培からお味噌づくりまでを継続していけるために、循環するための農的暮らしの一場面から何か感じることがあったなら嬉しいです。

お味噌の効能はあげればきりがない程ですし、原料となる大豆の国内生産量や自給率などの深刻さや貴重さも調べたら簡単に知ることができます。

でも私達は、知識で得られる正しさや深刻さよりも、
手づくりの楽しさや喜び、
顔が見えるつながりや、
プロセスを含めて体験することによる「大切にしたい」という湧き上がるような愛着の気持ちなどを「体感」していただきたいと思っています。

参加者のみなさんの表情や雰囲気が何よりも物語っています。

ご夫婦で、気の置けないご友人とご参加いただきました
仕込む時の手の仕草はとても美しく感じました
ミンチ作業はチームワークも生まれるようで、みなさん笑顔で賑やかに♪

人生の大先輩方。忙しい暮らしの中でも台所を切り盛りし、家族の健康を育んできた「お母さん」の佇まい。

今年はご希望の方には増量プランをご案内しました。最多3樽はベテランさんだからこそ。

また2022年は「お味噌のタネお届け便」として、たくさんの方から応援のお気持ちを頂戴しました。

私達の力不足で、たくさんの青大豆がお味噌に使うことができずに残ってしまう状況をお伝えしたところ、本当にたくさんの方がご理解くださり、シェア拡散してくださったり、全国各地から、初めましての方からもたくさんお申し込みをいただきました。

2022年初に作成したフォトブック。種まきからお味噌づくりまでを写真で綴りました。我が家にて通常は販売していますが、「お味噌のタネお届け便」ではタネと共にお届けしました。

減収以上に、栽培した青大豆をお味噌としてお届けすることができない精神的ダメージが大きかったので、本当に本当に救われ、励まされる思いでした。

2022年の青大豆の栽培は、2023年のお味噌づくりの会のために、お寄せいただいた応援を励みにまた頑張っていきますので、SNSなどの発信を通して是非見守っていただけたら嬉しいです!

たくさんお申込みいただいたため、数日に分けて仕込みました。この日は私達としても一日に仕込む最多樽数を記録しました。 お申込みいただいた方の代わりに2人で心込めて仕込みました。

お味噌をつくることが年中行事のようになり、
お味噌を美味しく食べて、毎日を元気に過ごせますように。
お味噌をつくる人、お味噌を食べる人がたくさん増えますように。
お味噌を仕込んでいる時のあの温かな笑顔と時間がこれからも広がっていきますように。
それが私達の願いです。