はたけ日和2017

「はたけ日和」は私達ひだまりが主宰する、青大豆を栽培して、手前味噌を作る全6回の年間プログラムです。

畑のある暮らしがもっと身近なものになってほしい、
農的暮らしをこれから始めたいと思っている人たちに体験してほしい、
農的暮らしに関心のある人たちの交流の場、出会いの場になってほしい
そんな想いで開催してきました。

2017年シーズンも、1/14の味噌仕込みをもって全6回の活動を締めくくりました。

今年度のはたけ日和は、富士山と山並みに抱かれるような、ひだまりの自宅そばの畑を春から準備してきました。

7/9 種まき。偶然にも満月の日でした。
(満月の時は、月の引力の関係でしっかりと根を張って、芽が徒長しないで生育するために、種まきの適期ときいたことがあります。トトロにも満月のときに芽が出るシーンがありましたね)

約1週間後には捕植と追い播き。芽生えは何度見ても可愛い!

8/27 中耕と草取り。
メンバーさんにとっては2回目の作業日なので、種まきをして以来、一気に大きく育った青大豆たちにご対面となり、びっくり。

今年度初めて中耕の作業に参加したメンバーさんは、「こんな作業もあるんだね。草取りも青大豆にとっては意味のある作業で、こういう地道な作業が大切なことを初めて知ったよ」という感想を話してくれました。

青大豆の開花。小さな紫色の、宝石のように可愛らしい花が咲きます。

「種まきから○週目の様子」とFacebookを通じて畑の様子を伝えてきました。「都会にいても畑の様子がわかり、天気によっては「青大豆たちはどうしているかな?」と思いを馳せたりしていたよ」と聞かせてくれました。
本当に嬉しい感想でした。

鞘が大きくなり始めました。中に入っている実が大きく膨らみますように、

10/9 枝豆収穫。

収穫の喜び!

鞘にしっかりと実が入って、美味しい枝豆を食べました!

持ち帰り用の枝豆は葉を落として枝付きのまま。
採れたて、茹でたての枝豆を、外ご飯で食べたのは本当に美味しくて、お腹いっぱいでしたー!

少しずつ葉が黄葉し始めた秋晴れの光景。

定期的に鞘を開いて、実の乾燥具合をチェックしてきました。

鞘が茶色になり、葉が落葉して、収穫までカウントダウン。

雨が降ったり、風が吹いて晴天が続くと乾燥が一気に進みます。
こんな風に鞘が弾けて、豆が土に落ちてしまって水分を吸収してしまうと、種としての発芽抑制がはずれ、発芽の準備をしてしまうのです。
そうなると来年の種としては使えないので、カラカラに乾燥しつつも弾ける一歩手前で収穫、脱粒作業をします。
弾けて土に落ちたばかりの豆は、一粒一粒ひろって、食用として分けて保存します。今年もたくさん拾いましたー。

11/23 収穫作業。
天候と豆の乾燥状態をみて、一週間延期にしたけれど、結果的には延期しなくても大丈夫だったかも。
豆の収穫適期の判断は本当に難しい!
背景の山並みが紅葉していました。

脱粒作業がしやすいように、葉が落ちた茎部分をとっています。ずっと中腰なので、地味にきつい。

豆が弾けた鞘。くるんと白く裏返るので、遠目にも弾け始めた株がわかります。

今年導入した脱粒の機械のおかげで、だいぶ作業が楽になりました。選別を待つ青大豆たち。

12/17 選別。
平らなお皿にのせて、ころころ転がしながら手で選別します。

そして、年が明けて1/14味噌仕込み!
7月の種まきから、とうとうこの日を迎えました。
朝から薪で青大豆を煮ます。
この日の朝は外気温が-8℃でした。

柔らかく煮あがった青大豆を機械でミンチします。冷ますためのボウルに一人分ずつ重さを計って分けます。

大豆ミンチを冷ましている間に、お昼ご飯。
甘い甘い煮汁「あめ」を使った特別ほうとう。
味噌仕込みの時の楽しみです。
みんなの一品持ち寄りもとても美味しく、本当にお腹いっぱい。
こうして一緒に食卓を囲むつながりは、本当に楽しくて幸せ。

塩切り。糀がぱらぱらと美しい瞬間をとらえました。

ミンチした大豆と合わせて、樽に空気を抜くように詰めていきます。

糀を包んでいた紙に日付と、お味噌の名前と「おまじない」を書いて封をします。
美味しいお味噌になりますように!

種まきから一緒に青大豆を育ててきた仲間とのお味噌仕込みも無事に終わりました。
お味噌の原料となる青大豆から自分で育てることで、より愛着のある「手前味噌」になることでしょう。

毎回畑で会えることが楽しみで、近況報告を含めていろんな話をしました。
畑に来れない時も「青大豆のことを時折思い出します」と言ってもらえたのは、本当に嬉しかったです。

ここからはそれぞれの手元で育まれていくお味噌たち。
また樽を開封して、お味噌を食べる時に、この畑の光景が思い出され、一緒に過ごした楽しい時間を思い返してくれたら嬉しいです。

2017年シーズンもありがとうございました!
今シーズンはこれで終了となりますが、
これからも畑からつながった台所、自らの手でつくりだしていく食の美味しさ、楽しさ、
そして暮らしのことを発信できる場づくりを継続していきたいと思います。