9/2 馬路さんとの生葉染め×yogaリトリートを開催しました。
実は、馬路さんは藍の生葉染にとても興味もってくださり、昨年にプライベート染めの会を予定したのですが、台風の影響で中止になった経緯がありました。
今回も台風が近づいてはいましたが、見事な晴れ模様で、一年越しの染めをとても楽しみにしてくれました!
まずは、yoga。今回はyogaが初体験の参加者の方がいらっしゃいました。幅広いyoga経験の方それぞれにきめ細やかにアドバイスされ、最後のシャバアサナでは、こんな慈愛に満ちた微笑みでみなさんを包む馬路さん。
シャバアサナの時って、先生がどんな様子なのか、たいていの生徒さんはわからないですね。
こんなこんな優しく、みなさんを包み込むような微笑みをたたえていらっしゃるんですよ。
そして、最後の瞑想の時。
みなさんも穏やかに、静かに、内なる空間に包まれていました。
yogaの後は、ランチタイム。
いつものリトリートは、ランチの後にyogaだったので、みなさん「今日はお腹いっぱい食べても大丈夫~♪」と嬉しそう。
夏野菜にもしっかりと火を通して、陰陽のバランスをとるように、身体を冷しすぎないようなメニュにしました。
数日前に収穫したばかりの南瓜も、ほぼ素材のままに甘みを引き出すようにしたキッシュ風に。
みなさんがたくさんお代わりをしてくれて、「あぁ、お腹いっぱいーー」と言ってくれるのは本当に本当に嬉しいです。
さあ、楽しみな染めの時間。
まずは模様をつけます。
今回は「群雲絞り」をご希望の方が多く、みなさん覗き込んで絞り方を覚えてくれました。
お気に入りのシャツと向き合い、じっとイメージを描く馬路さん。背筋が美しい。
染めの神様のお話をしました。
みなさんの上に、確かに染めの神様が降臨していましたね♪
藍の収穫です。
すでに藍の花が咲いています。花が咲くためには、とてもたくさんのエネルギーを必要とするのか、生葉染めの色素は減るそうです。生命の神秘と必然を感じます。
ですので、染めのためには、いつもよりも多くの葉を使わせてもらうことにしました。
藍の生きる様を感じてもらえる、大切なひととき。
葉を取ります。
最初はおしゃべりも弾むのですが、自然とみなさん無口になります。蟹を食べている時のように(笑)
瞑想的なひとときの前にある、集中。これもまた藍を感じるための大切なひとときです。
手際の良い方の、手の仕草はいつも美しいです。
「わぁ~、青汁みたい!!」
鮮やかな黄緑色に笑みがこぼれます。
みなさん力と想いを込めて、藍のエキスを余すところなく絞ってくれました。
藍の染液に触れることができるのはここまで。
特に爪が青く染まりますが、それでも構わない方にはできるだけ素手で藍に触れてもらっています。藍の効能を皮膚からも吸収できるように。
助剤を投入し、さぁ、染めます!
染液から取り出すとき。しっかり絞ることがポイント!親子でこんな風に共同作業できるなんて、なんて素敵な染めでしょう!
生葉染めの工程では何度か色が変化します。その度に息を呑むような美しさに心を奪われてしまいます。
大胆に大きく入れた絞りと、白い部分のコントラストがとても印象的な作品!
群雲絞りも大成功です。本当に美しい縞模様が現われました。
偶然にも来ていたyogaウエアに似た模様が現われました。市販のウエアよりも何倍も美しく、世界にたった一つだけの愛おしい作品になりました♡
最後の洗いを待つ間に、ハンモックシエスタ。
アンケートにいただいた感想の、ごく一部をご紹介します。
「普段なかなかできない藍染め。貴重な体験をありがとうございました。思った以上にきれいに染められて感動しました!自然の恵み、たくさんいただきました。元気でました!」
「生葉が作り出す色!の変化に感動しました。お野菜たちも美味しかった!すっかり癒されて、また明日から頑張れます。」
「たっぷりと育った藍の生命力、空気に触れるたびに変化する色、葉の色からは想像もつかないような美しい空色に心からときめく、楽しいひとときでした。お料理も本当に美味しくて、身体の中から元気が湧いてくるようなご飯でした。」
「山梨に住んでいても、意識的に自然を感じることは日常の中でとても少なく、こういう機会を求めていたので、素晴らしい時間を過ごすことができました。」
「ヨガで心も身体もほぐれた後に、美味しいお料理でお腹満たされ、生の藍を摘んで、絞って、染めて…どの時間も五感が刺激されました。とても楽しかったです。」
「藍染は想像以上の作品が出来上がり、びっくりです。染めの神様って本当にいるんですね。ここは天国です。回数を重ねるごとに益々好きになります。」
みなさん、藍の発する声なきメッセージを五感で感じとり、ひだまりに到着された時よりも元気になって、自然とこぼれる笑みが輝いていました。
リトリートの回数を重ねてくることができた今、ふと「ひだまり」というユニット名を決めた時の想いを思い返しました。
それぞれの「日常」や「役割」「立場」をつかの間離れ、
空や大地や山、野菜や藍などの自然に抱かれ、
頭で考えることよりも、五感で「感じる」ことを大切に、
ただ楽しく、ただ美味しく、
その時必要としていたパズルのピースをひとつ見つけて、
「あぁ、元気になった~」と、また笑顔でそれぞれの「日常」へ還っていけるように。
ほわんとした温もりと、優しい光に包まれるような場でありますように。
藍の空色に包まれて、みなさんの日常が豊かに、明るく、穏やかでありますように。
馬路さんご参加いただいたみなさん
本当にありがとうございました!
次の季節にもまたお会いできますように。