白菜の菜花に想うこと

f:id:hidamari957:20170330172334j:image

昨年の冬に白菜の苗を植えました。

時期が合わなかったのか、結球しませんでした。

時にヒヨドリのご馳走になったり。

f:id:hidamari957:20170330172712j:image

もう諦めて、「ごめんね」って話しかけたり。

なのに、春めいてきた頃から薹が立ち、花芽がついて、黄色い花が咲きました!

f:id:hidamari957:20170330172917j:image

山梨のお友達が、やっぱり結球しなかった白菜の菜花を楽しみにしていると聞いて、そんな食べ方もできるのか!と目からウロコ。

しばらく花芽を増やして、とうとう収穫。

素手でやさしく、ポキン♪と折って。

「ありがとう、いただくね」と話しかけながら。

f:id:hidamari957:20170330172355j:image

脇芽もたくさんあって、なんと両手で持つほどに収穫できました。

f:id:hidamari957:20170330172334j:image

黄色いアブラナ科の花が春の陽射しに輝いているように見えて、本当に絶妙に美しく咲いていて。

ちょっと胸が痛んだけど。

花だけ飾っておこうかと思ったけど、生命を命として移しとろう!と決めました!

新鮮なままに、一番美味しくなるように、シンプルな味付けにしよう!

茹で加減は鍋に張り付いて、じっと集中。

生のシャキシャキとのギリギリの茹で加減。

盛り付けも花は花、葉は葉、茎は茎でなるべく整えて、畑にいたときのままに。

f:id:hidamari957:20170330172430j:image

シンプルにお醤油をほんの少しだけの味付けで。

さっきまで畑にいた菜花。

生命のエネルギーがダイレクトに身体の隅々まで染み渡るのが感じられて、しみじみと「いただきます」と思った。

お腹の中から、菜花の黄色で染まったような♡

「食べる」というのは、こういうことなんだ。

全ての食材に生命があって、料理とは生命の移し替えなんだ。

いただきます

ごちそうさま

ありがとう

(hana)