手前味噌

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2016年度仕込みの樽を開封しました‼︎

 

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全くカビがありませんでした。

すごいなぁ〜‼︎

 

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表面のアップ。

 

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中心部にはまだ麦麹の粒が見えます。

味見をしたら…

美味しいーーー♡

 

うちでは米糀と麦麹を混ぜて仕込みます。

これが「甲州味噌」。

盆地で水田が多くなく、お米がたくさんできない風土が生み出した知恵。

 

一昨年と昨年は、うちでとれたお米で米糀を仕込んでもらい、お味噌仕込みに使いました。

なんて贅沢な幸せ♡

 

山梨へ来て、お味噌を仕込むようになって3回目のお味噌の樽。

お味噌になる青大豆の土作りから、種まきや土寄せ、収穫、脱穀、選別…

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そうして仕込んだお味噌の味は、もう何にも比べようがない唯一無二の味。

 

そしてこの樽を開封する時の気持ち。

うちでは天地返しをあえてしないので、ほぼ1年ぶりの「再会」。

時間と温度に発酵を委ね、お味噌として「成長」していくのを見守る。

 

仕込んですぐに食べられない、この時間の積み重ねがやはり愛おしさをも育むのだと思います。

 

そう、手前味噌は愛おしいのです。

種から育てた豆たちの生命そのもの。

麹たちのミクロの世界、発酵。

時を重ねて、ずっと成長を続ける本物のお味噌。

 

うちには五年もののお味噌があります。

黒光りして、重厚な存在感さえ漂わせる風格。

 

全く同じ材料を、同じ場所で、同じ日に仕込んでも、人によって、樽によって味が違うのも興味深いものです。

持ち寄って「利き味噌」もとても楽しいひととき。

 

山梨へ来る前の私は、実はあまりお味噌汁が好きではなく、全くというほどお味噌汁を飲んでいませんでした。

スーパーで買った1キロのお味噌が何ヶ月も冷蔵庫に居座る有様。

 

ずっと以前に、お味噌仕込みの体験会に参加して、1キロのお味噌をお持ち帰りしたけれど、うまく管理してあげられず申し訳ないことをした苦い経験も。

 

そんな私だからこそ、今の手前味噌の嬉しさはしみじみと感慨深いのかもしれません。

 

物心ついたころからの頑固な便秘症もあっさりと解消。

腸内環境が整い、風邪もひかなくなって、花粉症も解消。

(花粉症に関してはお味噌以外の改善も功を奏したかも)

 

毎食のようにお味噌汁をつくって、「美味しいなぁ〜」と言ってる自分に、自分が一番びっくりです。

 

愛おしい手前味噌。

「手前味噌」という言葉の本当の意味がしみじみと実感されます。

本当よく言ったものです(笑)

 

そろそろ山梨名物「ほうとう」が美味しい季節。

たっぷりの手前味噌で味付けしたほうとうは冬の楽しみ。

さて今夜あたり、ほうとうでも作ろうかなぁ。

 

(hana)